薄墨桜は伊佐須美神社の御神木と伝えられており、花は八重に一重も交わり、咲き始めは薄墨を含んだ白色から次第に紅色を帯び、 終わりには中心部が濃い紅色となります。

普通の桜よりも少し遅れて咲き、毎年4月29日にはこの桜樹の霊をまつる花祝祭が行われ、この花を入れた餅をついて祝います。

桜を見るには予約が必要とのことでしたので、朝予約して福島まで見に行きました。
神社の方に門を開けてもらい、境内に入ると観光客は誰もいなくて、じっくり桜を見る事ができました。
前日まで降り続いた雨で大分散っていましたが、いくつかの枝には少しだけ花びらが残っています。

地面から別れた5本の幹が大きく広がって珍しい形をしていて、 大きくはないのですが、何とも言えぬ存在感を示していました。
案内してくれた神社のおばあちゃんも「日本ではここにしかない珍しい桜」といっておりました。

「香りの薄墨桜」と称されるほどにその香りが見事で、開花すると境内いっぱいが桜の香りに満ち溢れるとのこと。
残念ながら香りを感じる事は出来ませんでしたが、神社のおばあちゃんが「香りのが良いから観光客が枝を折って、持って行っちゃうだよ」 と言っておられました。

桜の近くでは、ニワトリの親子が。可愛いひよこがピヨピヨ鳴いて走り回ってました。