金剛寺は承平年間(931~938)平将門がこの地に堂宇を建立、持仏の阿弥陀仏を安置し「無量寿院」と称したことに始まると言われており、梅岩寺のしだれ桜と姉妹樹と言われている樹齢150年の枝垂桜があります。
この桜は地面に付かんばかりに枝垂れた枝に、紅色の濃い花をたくさん咲かせており、手前に植えてある若い枝垂桜と重ねて見るとボリュームもあって奇麗です。
梅岩寺から歩いて10分程の所にあり、姉妹樹と言われている両方の桜を見比べてみるのも良いでしょう。
梅岩寺に比べると人も少なめで、ゆっくりと桜と向き合うことができました。
また金剛寺には青梅市の象徴でもある「将門誓いの梅」と呼ばれる梅の古木があります。
季節が過ぎても黄色にならず、落実まで青いため「青梅(あおうめ)」と称せられ、それが青梅市の名前の由来となったとされています。
以下は2008年撮影。
以前は樹高20mを誇り長く垂れ下がった見事な枝振りでしたが、数年前の大雪で枝が数本折れてしまい若干悲しい風貌となっておりました。
桜の前にある、在りし日の枝を支えていた支柱が寂しく残っているのが印象的でしたが、2021年に再訪してみると枝が再生して花がたくさん付いているのが分かります。