県内でも有数の大きさを誇る樹齢約800年のエドヒガンザクラの巨木。
「釜の越」とは古い地名。
樹下にある3個の巨石には、八幡太郎義家が西方の三面峰に居陣したとき、この石でかまどを築き兵糧を炊いたという伝説があります。
また、この石に炒り豆を上げて拝むと歯が強くなるとの言い伝えも。
この桜の北側にある紅色の濃い勝弥桜は樹齢70年でこの桜の子供です。
釜の越桜の開花時は毎年4月下旬頃。
夜には奇麗にライトアップされ、高玉芝居の公演などの桜まつりで賑わいます。
この桜の背景には残雪残る山々がそびえ、多くのカメラマンで賑わいますが、周囲は大きく開けているのでさほど人は気にならずに桜を鑑賞することができます。
近くには薬師桜があります。
2019年に再び訪れてみました。
置賜さくら回廊を代表するエドヒガンの名木も年々衰えが進み2017年に花芽がゼロとなり枯死となりました。
2019年に県天然記念物の指定も解除されましたが安全性に配慮したうえで木は残されるという事です。
釜の越桜の後方にあるのは子供の「勝弥桜」。
樹齢は90年程度ですが、2世樹として立派に育ってほしいですね。