釜の超桜から歩いて数分、高玉の薬師堂境内にあります。
樹高それほど高くないですが、大きくねじれ、こぶが隆起した巨大な幹が1200年もの歳月を生きてきた風格を感じさせてくれます。
治療の後が随所に見られ、樹高低く幹も空洞化しておりますが毎年沢山の花を付けています。
この桜にまつわる伝説。
征夷の戦いに人の世の哀れを感じていた征夷大将軍・坂上田村麻呂が夜な夜な吹き続けていた笛の音に引き寄せられた美しい娘。
その娘はやがて将軍の子を宿すこととなるが、実は娘は近くの沼に住む大蛇。
満月の夜、大蛇は黄金の太刀を生むが、将軍は誤ってその黄金の太刀で大蛇を切り殺してしまう。
その娘を哀れみ、将軍が手植えしたのがこの薬師桜ということです。
8mの幹は迫力十分。
桜の根元にはわらが敷かれています。
老木ながら春になると可憐な花を枝一杯に咲かせて、人々の目を楽しませてくれます。
道路沿いにある上に駐車場はないに等しいので、釜の超桜の駐車場に車を置いて遊歩道を歩いて見に来るのが良いでしょう。
2019年に再び訪れてみました。
若干の枝折れは見られますが樹勢に衰えは無いようです。
薬師桜の近くの民家にあるしだれ桜。