
桜の名所として知られる平安神宮。
正面の応天門を通って境内に入ると、向かって右側に左近の桜が見えます。
平安神宮は平安京を開いた桓武天皇を祀り、平安京の応天門や大極殿を模して社殿が建てられています。
大極殿は国家行事を行う正殿であり、ここに座る天皇から見て左側にあることから「左近の桜」と呼ばれ、右側にある橘は「右近の橘」と名付けられました。
また「左近」の「近」は、天皇の親衛隊である近衛兵の「近」を意味します。
天皇の左側にいる近衛兵は左近の桜のあたりに控えていました。
平安時代初期には「桜」ではなく中国を代表する花の「梅」が植えられていましたが、仁明天皇の時代に国花である「桜」に替わったという歴史があります。
右近の橘と左近の桜。
枝が奇麗に広がっていて堂々とした桜です。
平安神宮の朱色と奇麗に調和しているように感じました。
静寂の風景。
撮影日:2009.4.5・4.6
平安神宮 左近の桜 - DATA |
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【種 類】 | ヤマザクラ - 樹齢不明 | |
【住 所】 | 京都府京都市左京区岡崎西天王町 | |
【交 通】 | 電車 | 地下鉄東西線「東山駅」より徒歩約10分 |
車 | JR「京都駅」 阪急「河原町駅」より、市バス5系統他 「京都会館・美術館前」下車すぐ |
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