東京国立博物館の本館前に咲いている吉野枝垂れは、ソメイヨシノのしだれ型で里桜系の園芸品種。センダイシダレとも呼ばれ、博物館の桜のシンボルのような存在です。
花数が5枚の一重咲きの花で、白い花は淡紅色を帯びています。
以前はこんもりと傘を広げた様な奇麗な樹冠をしていましたが、ここ数年、枯れ枝が目立ち所々枝が切られています。
満開の姿も以前に比べると大分寂しく感じられます。
昭和44年2月に三島の遺伝学研究所から寄贈を受けて植えられました。
東京国立博物館の本館裏に広がる庭園にはソメイヨシノ、オオシマザクラ、シダレザクラ等多くの桜が植えられており、春の桜の季節と秋の紅葉の季節の年2回、一般に開放されています。
また、春の庭園開放の時期に合わせた恒例企画として、桜にちなんだ数々の名品が展示される「博物館でお花見を」も開催されるので、日本美術に咲く桜も堪能することができます。