深山の千年山桜

深山の千年山桜

とある山の麓から約1時間ほど山中に入った急斜面にある巨大な山桜。
数年前に偶然その存在を知り、桜への道を知る方にコンタクトを取りました。

案内してくれた方によると樹齢は推定1,000年〜1,500年。幹周りは10mを超えます。

東日本大震災後から徐々に樹勢が弱りはじめ近年は花数も少なくなってしまったと言うことです。
桜を元気にしようと有志の方々が年に数回、桜の周囲を綺麗にする為に訪れており、今回はそれに同行させていただきました。

深山の千年山桜
駅でピックアップしてもらい車で山の道を登り、幾つか集落を抜けると廃村にたどり着きました。
ここからは徒歩で山の中に入りますが、桜の周囲の土を綺麗にする為に墨を撒くという事で、5kgの墨が入った袋を一人4袋程背負って桜を目指します。
途中、イノシシが土を掘り返した跡やクマが爪を研いだ木があり、一人で行くのは危険も伴い熊鈴も欠かせません。

深山の千年山桜
最初は舗装されないまでもちゃんとした道があり迷う事はありませんが、途中から道を外れて木々の生い茂る山中へと入って行きます。

深山の千年山桜
途中何回か休憩を挟みながら、山を流れる川沿いに進むこと1時間。
徐々に木々がまばらになり、ふいに視界が開けると眼前の急斜面に巨大な桜が姿を現しました。

やはり花は咲いていませんでしたが、下から見上げるその桜は予想以上の大きさ。
どっしりとした太い幹が山の斜面にあるその巨大な体を支えてます。

深山の千年山桜
かなりの急斜面で枯れ枝も沢山落ちているので、桜までは両手をついて登っていきます。
正面から見ると単幹に見えましたが、桜の近くまで来ると根元付近で2本の幹に分かれ、それぞれが大きく成長している桜である事が分かりました。

深山の千年山桜
幹の形状も特徴があり、幾つもの支幹(もしくは根)が絡み合うように成長し巨大な幹を形成しているようです。
主幹は朽ち、地上2〜3m程から伸びた17本もの枝が立派な樹幹を広げていますが、枯れ枝も多く花芽を付けている枝は少ないようです。

深山の千年山桜
樹勢の衰えは顕著ですが、水はけの良い斜面と人が立ち入らず、人工物による汚染の少ない環境がこれほどの大木を育てたのではないでしょうか。

深山の千年山桜
桜の周囲に墨を撒き枯れ枝の掃除をした後に、みんなで桜に手を当て「天地の歌(アワのうた)」という遥か昔から伝わる歌を歌い、桜の回復を願いながら下山。

深山の千年山桜
廃村に戻りみんなで楽しくご馳走をいただいて解散となりました。

深山の千年山桜
案内がないとたどり着くことが難しい場所ですが、有志の方々と相談の上、
桜の保護のため詳細な場所などは控えさせていただきます。

天然記念物級の巨樹。これからも山の中で静かに生き続けてほしいものです。

撮影日:2015.4.22

深山の千年山桜

【種 類】山桜
【詳 細】樹齢推定1,000年〜1,500年 - 幹周り10m以上
【住 所】
【交 通】

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