県道434号沿い、道路脇に立つ樹齢推定850年(環境庁のデータでは300年以上)の県下有数の名桜。
6m以上ある根回りは近くで見ると迫力十分、どっしりと大地に根を張る力強さを感じます。
1967年に県の天然記念物に指定されました。
桜は山ノ内町の見晴らしの良い小高い場所にあり、周囲は林檎畑に囲まれています。
地上2m付近から枝がたくさん伸びていて、均整のとれた樹冠を作り上げています。
この桜の横には伐採された切り株が残っています。
これは数十年前、樹勢が弱まった千歳桜を心配した地元の方が、千歳桜の苗木を植えたものだそうです。しかし子桜が大きくなるにつれ、千歳桜への影響が懸念され始め、残念ながら伐採されてしまったとの事です。
案内板によると、以前は「月見桜」「見返り桜」などと呼ばれていましたが、昭和3年(1928年)の天皇御大典を記念して「千歳桜」と命名されました。