親鸞手植えと伝えられる樹齢約800年のエドヒガン。
傾斜するように立ち、鉄の支柱で支えられています。
この桜は下野市国分寺の蓮華寺の裏手にあります。
桜の前には親鸞聖人大蛇濟度御旧蹟の石碑が立っていて、周囲も石柵で囲われています。
根元付近に石など重いものがある桜は徐々に弱っていくので心配ですね。
親鸞と大蛇濟度について
蓮華寺には親鸞聖人が大蛇とそれに苦しむ村人を救ったという伝説が伝わります。
「昔、嫉妬に狂った女が、夫と妾を食い殺して大蛇と化し、村人を苦しめていた。蓮華寺であると言う。
村人は毎年9月8日に娘を一人いけにえとしていましたが、ある年、大沢掃部正(かもんのかみ)の一人娘がこれにあたったが、この地を訪れた親鸞聖人が念仏唱えたところ、女の怨念は晴れて極楽往生をとげ、娘は救われました。蓮華寺であると言う。
この時、天から蓮華の花がふってきたので、この地を「花見ヶ岡」と言い、救われた娘が草庵を建てたのが、蓮華寺であると言う。」(現地案内板より)
樹齢800年という事ですが、幹の内部は空洞化しており、崩れ落ちた幹も転がっていて状態はあまり良くは見えません。
主観もそれほど太くはないので、内側から育った不定根が新たな幹となり生きながらえてきたのかもしれません。
桜のすぐ隣が処理場になっているようです。
親鸞手植えの桜へのアクセス
蓮華寺は県道44号に面しているので見落とすことはないでしょう。ただ桜は境内ではなく、蓮華寺の裏手の少し歩いた場所にあります。蓮華寺前に駐車場があります。