推定樹齢330年、幹周り3.5m、樹高20mのしだれ桜です。
特筆すべきは美しく枝を伸ばした樹形の素晴らしさ、樹勢も良く茨城県の天然記念物に指定されています。
泉福寺前には沢が流れていて、桜は沢の斜面上に人々を出迎えるように立っています。
この位置から見ると枝の張り具合が良く分かりますね。
たくさんの花を付けるこの桜も樹勢が衰えた時期があり、桜の近くにある本堂へ登る道路が良くないという樹木医の診断から桜から離れた場所に道路を作った所、樹勢が蘇ったという事です。小さい頃から桜を観に来ている地元の方に教えていただきました。
また平成30年、31年に桜への日当たりを良くするために周囲にあった杉林も伐採されました。
この桜の訪問前に、伐採の様子がテレビで放映されているのを偶然見た次第でございます。
かつて、泉福寺がある場所には、曹洞宗松安寺があり隆盛を極めていましたが、寛文年間に行われた徳川光圀公の寺社改革によって廃寺となりました。
その後、近隣住民の強い要望により1680年(貞享元年)松安寺跡地に泉福寺が移され、しだれ桜もその時に植えられたと伝えられます。
泉福寺のしだれ桜へのアクセス
国道349号を北上、レストランこぐま付近に泉福寺の看板が立っています。集落の細い道路にも看板が立っているのでわかりやすいと思います。