山門脇をくぐると右手にしだれ桜があります。巨木ではありませんが形の良い桜です。
樹齢も不明ですが幹もそれほど太くないので若いのでしょう。
西光寺は秩父三十四ヶ所の観音霊場の一つで、本堂(宝永年間(1704年~1710年)の建立)正面の欄間には釈迦の涅槃像が刻 まれています。
西光寺はしだれ桜の他にも見所が多いのでいくつかご紹介します。
回廊堂
本堂右側から入るコの字型の回廊で、四国八十八箇所霊場の本尊模刻が並びます。
天明三年の浅間山大噴火による死者を供養するために1795年に建立されました。
この回廊を巡ると、四国八十八箇所を巡るのと同等の功徳が得られるといわれています。
札堂
しだれ桜の後ろにある「礼堂」は秩父最古のもので、秩父札所で札堂が現存しているのは、ここ西光寺だけです。
柱にはかつて納札を打ち付けた跡が無数に残っています。
酒樽大黒
茅葺屋根の大きな酒樽の中に大黒天が祀られています。
この酒樽は仕込樽として大正年間に作られたものです。使用しなくなった樽を昭和四十年代に茶室として大黒天を祀って使用したところ、招福の御利益があると評判になり「酒樽大黒」として祀られるようになりました。
願をかけ名刺を残すという珍しい参拝方法で人気です。
境内はそれほど広くありませんが見所が多く、桜よりも回廊堂にある数多くの仏像に見入ってしまいました。
西光寺のしだれ桜へのアクセス
秩父駅や秩父神社からも徒歩圏内でそれほど離れていません。
駐車場も広く安心です。