
京都市北区にある上賀茂神社は下鴨神社と共に古代の賀茂氏の氏神を祀る神社であり、世界文化遺産に登録されています。
京都三大祭の一つ「葵祭」でも有名ですね。
その上賀茂神社の一の鳥居を入ると右手に大きな2本のしだれ桜があります。
手前にあるのが紅しだれ桜の「斎王桜」。北側にあるのが白い花が咲く「御所桜」。
斎王(さいおう)とは、伊勢神宮または賀茂神社に巫女として奉仕した未婚の内親王(皇族女子)または女王(親王の娘)の事です。
賀茂神社の斎王は斎院とも称され、平安時代から鎌倉時代まで継続しました。
幹周り樹高共にそれほど大木ではありませんが、
その名の通り、鮮やかな紅色が女性を感じさせる美しい桜です。
名前の意味を知ると、桜の視点や印象が変わってきて面白いですね。
右が「斎王桜」で左が「御所桜」。
他にも「みあれ桜」「風流桜」「賀茂桜」など名のある桜があるので見て回るのも楽しいです。
上賀茂神社にある桜は4月中旬くらいに咲きますが、「御所桜」は開花が早く、4月上旬に見頃を迎えます。
2009年に訪れた時には「斎王桜」はまだ莟だったので、満開の姿を見に再訪したい桜の一つです。
撮影日:2009.4.6
上賀茂神社 斎王桜 - DATA |
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【種 類】 | ベニシダレザクラ - 樹齢不明 | |
【住 所】 | 京都府京都市北区上賀茂本山339 | |
【交 通】 | 電車 | 市営地下鉄「北大路駅」より徒歩約30分 |
車 | JR「京都駅」から4系統のバスで約40分「上賀茂神社前」下車 |
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