この桜は幹囲7.5m、枝張り20m余りの巨木で、三つに分かれた太い幹から伸びた枝が、傘のように垂れ下がっているのが特徴で美しい樹形をしています。
かつて神社への供米を産する神田の畔に御神木として植えられたと伝えられています。
1959年(昭和34年)2月9日に山梨県の天然記念物に指定されました。
地上すぐの位置から
見晴らしの良い田園地帯の真ん中にあり、甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳など残雪の山々との景観も素晴らしく山梨を代表する桜として知られています。
古くから農作業の開始を知らせる指標とされており、
地元の人からは「この木が枝いっぱいに花をつける年は豊作になる」と言い伝えられています。
中央本線の線路から北へ約150メートルの場所にあるので、列車の車内からも桜を観ることができます。
見頃は4月中旬〜下旬にかけてで、近隣の桜よりも開花は遅めでが、大型観光バスが入れ替わりでくる程、毎年多くの見物客が訪れます。
開花時には交通規制がしかれ桜の近くまで車で行くことができません。
駐車場の位置はこちらで確認できます。
近年、樹勢の衰えが目立ち枯れ枝も多く見受けられる様になりました。
2008年(平成20年)、「神田の大糸ザクラ樹勢回復等検討委員会」が発足し、土壌改良や防風ネットの設置など懸命な樹勢回復事業が行われています。
撮影日:2008.4.6・2012.4.13
神田の大イトザクラ - DATA |
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【種 類】 | シダレザクラ - 樹齢約400年 - 県指定天然記念物 | |
【住 所】 | 山梨県北杜市小淵沢町松向2767 | |
【交 通】 | 電車 | JR小淵沢駅から徒歩約50分、タクシー10分、町営バス10分 原村バス停から徒歩10分 |
車 | 中央道小淵沢ICから約10分(駐車場3ヶ所) | |
【URL】 | 小淵沢町のさくら情報:神田の大イトザクラの開花状況を確認できます。 |
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