沼田城址公園にある幹周り3.6m、樹齢推定400年の江戸彼岸。
桜は公園の西の石垣の上にあります。
地上2m付近から分岐、途中で欠損している枝もありますが、樹勢は良く立派な枝振りをしています。分岐した幹の一部がうねるように瘤を作り不自然な太さになっている箇所も。
正面から見ると分かりませんが、石垣の周りをぐるっと回って鑑賞すると桜は断崖に面した石垣の斜面に立っている事が分かります。
沼田城址公園にはかつて沼田城という5層の天守閣を要した堅城がありました。
沼田城は北関東の軍事上の重要拠点として上杉氏・後北条氏・武田氏といった諸勢力の争奪戦の的となりました。
本能寺の変後は真田信幸が城主となり、以後江戸時代まで真田家が5代91年間にわたって納めます。真田氏時代に5層の天守や3層の櫓が建てられ、御殿桜もその頃植えられたと考えられています。
5代信利の時代に江戸幕府に領地を没収、城は破却されその後、天守が再建されることはありませんでした。そして、明治維新後、旧沼田藩士の子、久米民之助が城地を購入し整備した上で、1926年に沼田町(沼田市)に寄付、現在にいたります。
名城は姿を消したが、この御殿桜は400年の風雪に耐え、根は古塁の石垣をしっかり抱き、春ごとに寂寥の色をたたえた花を開き、興亡の歴史を語りつづけている。(案内板より)
御殿桜はソメイヨシノよりも開花が早く公園内の他の桜はまだ莟でした。
撮影日:2014.4.12
沼田公園御殿桜 - DATA |
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【種 類】 | エドヒガン - 樹齢推定400年 - 県指定天然記念物 | |
【住 所】 | 群馬県沼田市西倉内町594 沼田公園 | |
【交 通】 | 車 | 関越自動車道 沼田ICから約3.3m、7分(駐車場有り) |
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