黒部のエドヒガン桜

高山五大桜

黒部のエドヒガン桜は黒みの強い主幹が二本、一本は斜めに伸びて枝がはうように広がっています。
樹の根元に「十二宮」を祀り、黒部区では「十二宮（じょんのみや）の桜」とも呼ばれています。
江戸時代初期、延宝年間（1673-81)の村絵図には既に大樹として描かれています。

村の細道を抜けた先の田園地帯にポツンと1本、端正な樹冠にピンク色の奇麗な花を咲かせていました。



花びらの色は高山五大桜の中では一番赤味が強くて、奇麗なピンク色。
花見にきていたおばさんも「ここの桜が今日見た中では一番！」とほめておりました。

周りを山に囲まれた田園地帯の中に1本だけ咲いている姿はとても印象深く、どこから見ても絵になります。



夜はライトアップされ、昼とはまた違い、真っ暗な中に明かりを灯したような不思議な光景にしばし見とれてしまいます。

周囲には菜の花が咲き、残雪の妙高山をバックに孤高の存在感を漂わせる名木。



この桜の帰り道にある皇太神社にも数本しだれ桜があります。
黒部のエドヒガンの駐車場に車を止めたまま、歩いていける距離です。

撮影日：2007.4.29、2011.4.30

黒部のエドヒガン桜 - DATA
【種　類】	エドヒガンザクラ - 樹齢推定500年 - 村指定天然記念物 - 高山村五大桜
【住　所】	長野県上高井郡高山村黒部
【交　通】	電車	長野電鉄長野線須坂駅下車 - バス20分 - 徒歩10分
	車	上信越自動車道須坂長野東ICから11km、約16分（駐車場30台）

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