
樹齢800年と言われているエドヒガンザクラの古木。
磐梯町中心部にある史跡慧日寺跡にあります。
樹の上部は欠損、幹にははがれ落ちたり治療の後が見受けられますが、細く伸びた枝からたくさんの花を咲かせています。
慧日寺は、平安初期に南都法相宗の高僧徳一によって開かれた寺院で、東北地方では開基の明らかな寺院としては最古のものとして知られています。
会津仏教発祥の地として1200年にわたり栄枯盛衰を繰り返してきた、会津地方最古の寺跡です。
広大な寺跡は昭和45年に国の史跡に指定され、復元整備が進められており、2008年(平成20年)4月に金堂が復元され、一般公開されました。
さくらは復元された慧日寺金堂の裏手にあります。
ちなみに金堂を観るには拝観料が必要でその裏にある桜もお金を払わないと観ることができません。
木ざし桜は慧日寺最盛期の衆徒頭の乗丹坊が挿した桜の杖が成長したものと言い伝えられており、高さは約12m、幹周りは5mの大木で、昭和58年に県の緑の文化財に登録されました。
また、この桜は「磐梯神社の木ざし桜」とも呼ばれていますが、これは金堂が立つ場所がかつて磐梯神社だった事に由来します。
磐梯神社は慧日寺の史跡調査のため、平成12年に移転されました。
源平合戦の際、慧日寺と関係の深かった城氏が平家方に付き、木曾義仲と戦った際、乗丹坊は会津四郡の兵を引き連れて援軍として駆けつけました。
しかし、この戦いで城氏は敗れ、乗丹坊も戦死してしまいました。
慧日寺跡の広大な敷地には「徳一廟」「絹本著色恵日寺絵図」「資料館」など見所もたくさんあり1時間くらいかけてゆっくり観てまわることができます。
慧日寺跡の近くにある「道の駅ばんだい」はお土産や食べ物が充実しており、休憩にお勧めのスポットです。
撮影日:2013.4.28
乗丹坊の木ざし桜 - DATA |
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【種 類】 | エドヒガン - 樹齢推定800年 | |
【住 所】 | 福島県耶麻郡磐梯町大字磐梯字寺西38番地 | |
【交 通】 | 電車 | JR磐越西線磐梯町駅より徒歩30分 |
車 | 磐越自動車道磐梯河東ICより車で5分 |
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