樹高約5.2m、根回り1.5mとそれほど大きな桜ではありませんが、大石を割って伸びる大きな根が見事です。樹種はカスミザクラ(霞桜)。カスミザクラは桜の野生種です。
花柄に短い毛が生えているためにケヤマザクラとも呼ばれており、命名の由来は「遠くから見たこの樹の様子が霞のように見える」ことからそう呼ばれています。
カスミザクラはソメイヨシノよりも1〜2週間程開花が遅く、この石割桜の見頃も5月上旬頃となります。
近くで見ると、ねじれた根が石を割って伸びているのがよく分かります。小さいながらも根性のある桜ですね。
さくらは道路よりちょっと高くなった場所に咲いているので、日当りも良さそうで根元から四方八方に伸びた枝に白色の可愛らしい花を咲かせていました。
この桜は白沢地区の歌「白沢よいとこ」にも登場し、近くの看板には
「見る人の ためにはあらで おくやまにおのがまことを 咲くさくらかな 読人不知」
と記されていました。
平成8年に市の天然記念物に指定されてます。
沼田ICから120号(日本ロマンチック街道)を進み、途中GCスカイリゾート方面へ北上していく山道の途中にあります。途中には石割桜への道案内の看板もあります。
駐車場はありませんが、さくらの近くには若干のスペースがありました。
撮影日:2012.5.7
石割桜 - DATA |
||
【種 類】 | カスミザクラ - 樹齢不明 - 市指定天然記念物 | |
【住 所】 | 群馬県沼田市白沢高平 | |
【交 通】 |
車 | 関越道沼田ICから約9.2km、15分(駐車場なし) |
【URL】 |
|