氷室神社のしだれ桜

氷室神社の鳥居を入った先にある四脚門（県指定文化財）の横に立つ、樹齢推定100年のしだれ桜。
毎年、奈良で一番に花を咲かせることから「奈良一番桜」とも呼ばれています。



氷室神社は平城遷都の頃、吉城川の上流に氷室（吉城川氷室、春日氷室、水谷・氷室とも称される）を作り、厳寒に結氷させたのを貯蔵し翌年、平城京へ献氷しておりました。
このような歴史から氷室神社は製氷や冷凍・冷蔵の守護神として信仰されています。
毎年5月1日に行われる献氷祭では、コイやタイを封じ込めた高さ1メートルほどの氷柱が神前に供えられます。



しだれ桜は四脚門のすぐ横の石垣の上に咲いています。
こんな場所に根を張れるのだろうかと心配になってしまいますが、毎年たくさんの花を咲かせ、華やかな姿を見せてくれます。
開花が早いので、奈良公園の桜は見頃でしたが、氷室神社のしだれ桜は大分散っておりました。

狛犬や灯籠を包み込むように花を咲かせ、四脚門脇に鎮座する姿は参拝者を歓迎しているかの様に見えました。

撮影日：2011.4.10

氷室神社のしだれ桜 - DATA
【種　類】	シダレザクラ - 樹齢推定100年
【住　所】	奈良市春日野町1-4
【交　通】	電車

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